MUSICRUISE! vol.10 Kool & The Gang – Summer Madness (Live)
くるーず薬局の薬剤師であり採用広報担当でもあり(たまーに)アナログDJでもある高橋が、
毎月自身がヘビロテしている1曲をDJ BASSYとして紹介する定期連載!
2025年6月のMUSICRUISE!
Kool & The Gang – Summer Madness (Live)

今回はこの季節にピッタリな曲。聴いたことある方もいらっしゃるかもしれません!様々なアーティストがサンプリングした名曲で、噂ではその数100曲以上あるとかないとか。
しかもそのLIVEバージョン。決して奇をてらっているわけではありません笑。ちなみにオリジナルのバージョンはこちら↓
もちろん、このバージョンも最高なんです。左右のスピーカーから波打つように流れる揺らめき感。湾岸高速ドライブしたすぎるサウンド。でも個人的にはLIVEバージョン推しです。
それにはわけがありまして、実はこのKool & The GangのLIVEアルバム、love & understandingは人生で初めて買ったオリジナルレコードなんです。
大学2年の時に、たまたま連れて行ってもらったソウルバーのバーテンさんと仲良くなり、ターンテーブルを受け継いで、「これで練習してFUNK、SOUL、JAZZのDJになろう(なるよな?)。そしてうちのイベントクルーになろう(なるよな!)」と誘ってもらったことがきっかけで、バイト代を握りしめて初めてアメ村にレコードを買いに行ったんですが、ほぼジェームスブラウンしか知らない状況でレコードショップ行っても何が何かわからない。全部のレコードがよさそうに見える。店員さんはなんとなく怖そうだし、とりあえず「FUNK・SOUL」と書かれたエサ箱から買えそうな値段のジャケがかっこいいレコードを数枚選んで、おそるおそる試聴させてもらう。試聴しても緊張してもはやかっこいいのかどうかもわからない。とりあえずこのレコードを含む数枚(JBsのコンピとPOWER OF TOWERだった様な気がする…)をレジに持って行ったのでした。
まだ当時レコードブームもなく、DJ以外がFUNKのレコードを買って家で聴く人も少なかったので、店員さんに「DJさんですか?」と聞かれてテンパりすぎた結果、「先輩がDJです」という意味不明な返しをしてしまったのを覚えています。いやお前はなんやねん。(後々その店員さんとも仲良しになりました笑)
京都に帰ってその足にソウルバーに直行し「こんなレコード買ってきました…」と恐る恐るバーテンさんに差し出すのですが、無言。どうすかね…と聞くも、無言。ヤバい、カスレコードばっかり買ってしまったのかも…と思っていたら、ひとしきりチェックした後にぼそっと一言「Summer Madnessってライブバージョンあったんや。かけてもいい?」とおもむろに店のターンテーブルに載せて針を落としてくれたのです。
最高の音響から、到底家では出せないボリュームで、イントロのドラムとホーンが流れ出した時の衝撃。そしてなんとオシャレで大人っぽい雰囲気…。自分は今、京都のバーで自分が買ったレコードをその道のプロと一緒にお酒飲みながら聴いているんだという事実も相まって完全に酔いしれてしまったことを思い出します。
と、自分にとってのスーパー個人的バイアスかかりまくりの一曲。実際にコーラスの入り方や音圧もオリジナルとは結構違ってて、かなり良いです!イベントの後半、みんなが少し踊りつかれてきた、フロアの人もまだらになってきたときにピッタリ。
久しぶりに思い出したので、懐かしい写真を載せておきます。もう13年前!かっこいいパイセンとツーショット!
